卒乳の時期も、卒乳の方法も人それぞれですが、我が家の長女と次女は2人とも2歳のお誕生日に卒乳しました。
周りのお友達が1歳前後に卒乳をしていく中、なかなか卒乳に踏み切れなかったのは、娘がおっぱい大好きで、おっぱいを飲まないと眠れない子だったというのもありますが、ママである私も、幸せな親子の時間を少しでも長く味わっていたかったからなのです。
何年も続く育児の中で、親子がぴったり触れ合って授乳できる時期なんて、ほんのわずかな時間なんですよね。それなら、お互い心ゆくまで続けてもいいじゃないか!と思い、焦らずに卒乳の日を決めていこうと考えていました。
今回は、どのようにお誕生日に卒乳したのか、実際の我が家の次女の卒乳エピソードをご紹介したいと思います。
卒乳のための準備
心ゆくまで飲ませようとは思ったものの、1歳を過ぎてもなかなか離乳食を食べてくれないこともあり、「卒乳すれば、ごはんもたくさん食べてくれるはず」と考え、2歳を目途に卒乳をしようと決めました。
そこで、1歳半を過ぎた頃から、授乳しながら「2歳のお誕生日が来たら、おっぱいは飲めなくなるから、今はたくさん飲んでね」と伝えるようにしました。
いきなり「はい、今日でおしまい」では子供も納得できないと思うので、数ヶ月かけて「2歳になったらおっぱいとはバイバイする」ということを、ゆっくり教えていったのです。
お誕生日の1ヶ月前くらいからは、寝かしつけの授乳のたびに「あと1ヶ月でバイバイなんだよ」「もう少しでおっぱいとバイバイだよ」「あと一週間だね」と、カウントダウンのように優しく伝えていきました。
お誕生日当日の卒乳儀
そして迎えた2歳のお誕生日。
お誕生日のお祝いをして、日中は普段通りに授乳もして、いざ寝かしつけの時間…。
私は娘に「2歳になったね、おめでとう。今まで、ママのおっぱいをたくさん飲んでくれてありがとう。もう2歳だから、約束通りこれでおっぱいと、バイバイだよ」と伝えました。
娘は小さく「うん」と言って、すごく幸せそうにおっぱいを飲んで…そのまま眠りました。
私は、その可愛い顔を見ていたら涙が止まらなくて。
生まれたときのこと、小さな新生児のときのこと、1歳過ぎても「ねんね」って言っておっぱい飲んでるときのこと……たくさん、たくさん思い出して、すやすや眠る娘の隣で泣いてしまいました。
乳離れ出来てなかったのは、娘ではなくママである私のほうだったみたいです。
あと少し、もう少し可愛い顔を見ていたくて
あと少し、もう少し幸せな時間を味わっていたくて
なかなか踏み切れなかった断乳。
「2歳」という区切りをつけないと、いつまでも踏ん切りがつかないから、お誕生日の何ヵ月も前から「2歳になったら、おっぱいとバイバイだよ」と言い聞かせながら授乳しました。それは同時に、自分自身にも言い聞かせていたのだと思います。
卒乳儀式のその後
娘はいつも夜中に目を覚ましておっぱいを飲んでいたのですが、卒乳の誕生日当日も、夜中、いつものように「おっぱい~」と泣いて目を覚ましました。
けれど、「さっき、バイバイしたよ。だから、もうおっぱいはないんだよ。」と言うと、ちょっとだけ泣いて、そのまま眠りについたのです。
ここでもし、泣いて泣いて泣き続けられたなら、果たして私は耐えられたのかな?と思うのですが、娘は2歳なりに「もうバイバイ」ということを理解してくれていたのか、私が考えていたよりもすんなりと諦めてくれたのです。
そして翌日。
いつもは昼食後におっぱをい飲んでお昼寝するのですが、「おっぱいは?」と聞いてきたので「昨日バイバイしたから、もうないよ」と言うと「嫌だ!まだ~!もう1回~」と、ちょっとだけ愚図りました。
しかし、すぐに諦めて、お気に入りの枕と毛布を出して欲しいと要求してきたのです。
添い寝して、トントン背中を優しく叩いていたら、すぐに眠りました。
それまでは絶対におっぱいじゃないと、寝なかったのに。
そんな、いじらしい姿を見ていたら、また涙が出てきました。
あとは今夜、おっぱいなしで眠れたら、完全に卒乳かな。
娘が頑張ってるからママも頑張らなきゃ!…と、切ない気持ちと、パンパンに張ったおっぱいで胸が痛くなりながら翌日の夜を迎えました。
卒乳翌日の寝かしつけ
お誕生日翌日の夜に、寝かしつけの絵本を読もうとしたのですが、いつも通り「ママねんね!おっぱい~」と言われたので「昨日で2歳になったから、バイバイしたよ」と伝えました。
すると、「イヤ~!もう1回!」と、ちょっとだけ愚図る娘。
でも、すぐにお気に入りの本を見て気持ちを切り替えてくれたんです。
まだ2歳なのに、えらい。
「ママ、もう1回読んで」と何度もせがまれ、同じ絵本を5回くらい読みました。
おっぱいを我慢してる娘が寝るまで、何度でも読もう。お歌もうたってあげるし、マッサージもしよう。30分でも一時間でも、眠れるまで付き合おう。
そう思っていたのですが、娘は泣くこともなく、絵本をたくさん読んだら静かに眠りました。
あ、これでもう大丈夫。おっぱいとバイバイ出来たね。
そう確信したとき、また涙が溢れてきました。
2歳での卒乳に成功した気持ち
2年間、毎日おっぱいを飲んで寝るときも、いつも可愛い顔、幸せな顔、たくさん見ることが出来ました。
その幸せな時間が、終わっちゃった。
もう、戻ってこないんだな。寂しいな。
すやすや眠る娘の隣で、しばらく寝顔を見ながらまた泣きました。
なんだか、これで親子の繋がりが消えちゃう気がしたのです。
でも、そんなことはないんですよね。
授乳という密接な繋がりがなくなっても、親子のスキンシップの形は色々あるのです。
抱っこしたり、手を繋いだり一緒に遊んだり、お風呂に入ったり。
おっぱいを飲まなくなっても、これからもたくさん、親子の繋がりは形を変えて続いていくのです。
だから、明日からはたくさん娘と遊ぼう!今まで以上にぎゅーって抱き締めよう!ひとしきり泣いたら、そう思うことが出来ました。
卒乳するまで2年間かかったけど、2歳だからこそ、ママの言うことも理解出来て、大泣きすることもなく、比較的すんなりと卒乳が出来ました。
幸せな授乳時間は終わってしまったけど、同時に幸せな卒乳を迎えることも出来たので、本当に幸せな2年間でした。
ありがとう。頑張ったね、娘も私も。
終わりに
いま、授乳真っ最中のママや、これから卒乳、断乳を考えているママへ。
お酒が飲めなかったり、お薬が飲めなかったり、人に預けることが出来なかったりと、制約の多い母乳育児ですが、何年間もある子育て期間の中で、授乳している時間は、ほんの僅かな時間です。
親子が濃密に繋がっていられる大切な時間は今だけなので、どうぞたくさん楽しんで下さいね。
そして、ママと赤ちゃんが納得のいく形で、卒乳の日を迎えられるといいですね。
お仕事の復帰や、二人目の妊娠、ママの体調不良などで、早めに断乳をしなければならないママもいれば、欲しがるまで飲ませて、自然な卒乳を待つママもいる。
本当に、人それぞれですよね。
他の誰かと比べたりせずに、ママと赤ちゃんにとってのベストな選択が出来ますように。
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