子供を叱るとき、つい言ってしまいがちな言葉のひとつ「もう知らない」
- 何度同じことを言っても言うことを聞かないとき
- 子どもが聞く耳を持たないとき
- ママが疲れているときや忙しいとき
- ママの気持ちに余裕のないとき
- なんとなく怒るときの決め台詞(?)として
「もう知らない」という言葉は、ついつい使ってしまうというママも多いと思います。
私も、何度も何度も同じことを繰り返し注意してもやめないときなど、つい「もうお母さん知らないからね!」って言ってしまうことがありました。
ママやパパとしては、さほど深く考えることなく発してしまう「もう知らない」。でも、子供にとってはとても悲しい言葉なんですよね。
「もう知らない」は親の感情だけ
子どもを叱るときには
- 何をしたから叱られているのか
- なぜ、それをやってはいけないのか
- 悪いことをしたらどうすれば良いのか
ということを、子どもに伝えてあげないと、子どもは「何が悪いことで、悪いことをしたときにはどうすれば良いか」ということを学ぶことが出来ません。
でも、「もう知らない」という言葉は、何が悪いのかも、なぜ悪いのかも伝えることなく、一方的に「もうあなたは必要ない。いらない」と言っているようなものなんです。
もちろん、「もう知らない」と言ってしまうママは、いきなり言っている訳ではなく、その前に何度も子どもに対して叱ったり注意したりして、それでも言うことを聞いてくれなくて、ついつい「もう知らない!」という言葉が出てしまうケースも多いと思います。そう言えば、子どもも言うことを聞いてくれるから。
けれど、「もう知らない」という言葉は、親の感情を吐き出しているだけで、子どもにとっては、何が悪いのかもどうすればいいのかもわからないんですよね。
「もう知らない」と言われた子どもの気持ち
ママがつい言ってしまう「もう知らない!」
そう言われた子どもは、なぜ怒られたのかわからず、ただ「ママに捨てられる」「ママはもう自分のことはいらないんだ」という突き放された気持ちだけが残ってしまいます。
「もう知らない」=「あなたは必要ない、いらない」
子供にとっては、それくらい衝撃的で脅されたような言葉なんです。
いや、そこまで酷い意味では言ってないよ…
…と思ってしまいますが、親が発する「もう知らない」は、子供にとっては実はとても重たく、辛い言葉なのです。
ママにいらないと言われた、ママに捨てられる、ママがどこかに行ってしまう。
子供にとっては衝撃的で恐怖でもある言葉なんですよね。ですから感情的に言ってしまったのではなく、「もう知らない」と言えば言うことを聞くから何気なく言っているようであれば、一度子どもの気持ちに立って、その言葉を飲み込んで欲しいと思います。
「もう知らない」と言わない叱り方
子供にとっては、「ママに捨てられる」と思ってしまうほどの脅し文句である「もう知らない」
ママはそんなつもりで言った訳ではなくても、脅される事の多い子どもは、自己肯定感が育ちません。
自己肯定感とは「自分は愛されている」「自分は必要とされている」と感じる気持ちです。
一番大好きなママから「もう知らない」と言われることは、「ママに愛されていない」「ママに必要とされていない」と感じてしまい、自己肯定感が育たなくなり、自分の意思を持たずに、ママの言うことに従うしかない子どもになってしまうこともあります。
子どもが言うことを聞かなかったり、悪いことをしたときに叱る場合は、「もう知らない」とか「勝手にしなさい」「ママはどこかに行っちゃうよ」と言うのではなく
- 何がいけないのか
- なぜダメなのか
- どうすればいいのか
をきちんと伝えていきましょう。
そして「叱るのは、あなたが大切であなたに悪いことをしてほしくないから。」「悪いことをされると、ママは悲しい」ということを、きちんと伝えてあげることで、子どもは「ママに嫌われたから怒られたのではなく、自分が悪いことをして怒られた」と感じることができ、自己肯定感を損なうことがないでしょう。
「もう知らない」と言わないために
頭では「もう知らない」と、なるべく言わないように…と思っていても、子どもが小さなうちは、なかなか言うことを聞いてくれませんよね。
どんなに小さくても、子どもには人格があり、個性や主張があるので、ママの思い通りには動いてくれません。
そんな思い通りにならない子どもと、毎日一緒に過ごしているのですから、当然疲れるし、ストレスも溜まります。
つい、疲れるがままに、ストレスのままに、感情的に子どもに「もう知らない!」って言ってしまうこともありますよね。
私もダメな言葉とわかりつつ、口から出てしまい、あとから反省することも未だにあります。
子どもはママから生まれたけど、ママの所有物ではなく、ひとりの人格です。思い通りにさせようと思うのが間違いで、思い通りにさせようと思うからイライラするのです。
子どもの人格を認めて、受け入れて、付き合っていけるようになりたいですね。
そして、もしも感情的に言ってしまったときは、「どうして私はそんなに感情的になってしまったんだろう」と、少し時間をおいてから、振り返って反省することも大切です。それは、ママ自身の成長にもつながります
完ぺきなママなんていないから、感情的に怒ってしまうことがあって当たり前。
大切なのは、反省して次につなげること。
「もう知らない」って言ってしまってごめんね、と思う気持ちがあれば大丈夫なんですよ。
子どもと一緒に、ママも成長していきたいですね。
「もう知らない!」と子どもを突き放すのではなく、とことん付き合っていきましょう。
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