今日は、私のママ友について語らせて下さい。
今でこそ、子どもが3人いるので、それぞれの子供達のママ友がいて楽しく過ごしていますが、15年前、結婚を機に旦那の地元に引っ越した私は、知り合いもいなくて、仕事を終えた旦那が帰ってくるまでは、誰とも会話しない日が続いていました。
会話してもスーパーの店員さんとか、宅配便のお兄さんとか、セールスの電話とか、別に話しても楽しくはない相手ばかり。
そして、いざ旦那が帰ってきても「今日、こんなことがあったよ」って楽しく報告する出来事もないんですよね。だって、子供もいないし友達もいないから。
働いていた独身時代は、職場の同僚とランチしたり、友人と飲みに出かけたり、お客様とお話したり、忙しいけど充実した日々を過ごしていたけれど、それに比べて、主婦の生活って、単調で暇だなぁ……。
そんなことを思いながら、日々過ごしていました。
結婚を機に地元を離れた方なら、少なからず同じような思いを経験をしているかもしれませんね。
私はその後、長男を妊娠、出産するまで、そんな思いを抱えながらも、日々過ごしていました。
その後出産して、ママになると大忙し!「暇だな」と思うことはなくなりましたが、旦那さんが帰ってくるまで誰とも会話しない日々は続きました。赤ちゃんは、まだ喋れないですしね。
ただ、子供が生まれてからは「今日初めて寝返りした!」とか「今日は全然お昼寝しなかった」という、子供に関する話題はたくさんあるのです。
それを帰宅した旦那さんに共有してもらいたくて話すのですが、仕事で疲れて帰ってきている旦那さんから返ってくる返事は、期待しているようなものではなく「へー、そう」という、そっけないもの。一緒に育児の楽しさや悩みを共有したい私にとっては、話をしても、なんだか少し寂しい気持ちになってしまいました。
そんなある日、ふと「うわぁー!!!旦那以外の大人と喋りたい!これじゃいけない!お友達作らなきゃ!」と気が付き、長男の4ヶ月検診のときにドキドキする気持ちで、とあるママに声をかけました。
あの頃は、今のように子育て支援センターなどが充実していなかったので、ママ友を作るきっかけがなかったんです。
知らない土地で、知らない人に声をかける。とても勇気がいりました。
大人になってからの友達作りって大変!面倒くさそう!!そう思う人もいるかもしれません。
でも私は大変さよりも、面倒くささよりも日々の何気ない出来事を話して、共有して、楽しめるお友達がどうしても欲しかったのです。このままじゃ、自分がストレスや寂しさで壊れてしまいそうだったから。
子供と過ごす日々は、もちろん楽しい時間ではあるけれど楽しいことだけじゃなくて、大変なこともたくさん。
そんなときに、話し合えるお友達がいるのと、いないのとでは全然違う。
4ヶ月検診のときに声をかけたママが、初めてのママ友になりましたが、そのママが通うベビー系の教室に私も一緒に通うようになったことでだんだんとお友達の輪が広がり、仲良しの4人グループになりました。
親子で誰かのおうちに集まったり、一緒にランチをしたり、数ヵ月後には温泉旅行まで出来る仲になりました。
15年前、お友達のいない土地に引っ越して彩りのない生活だった私も、勇気を出してお友達作りを始めたら、それからの日々がとても楽しくなりました。
お互いの子供が大きくなるにつれて、だんだんと親子一緒に集まる機会は減ってしまったけど、今でも皆、大切なお友達です。
時にはママ同士でランチしたり、飲みに行ったり。会う回数は減っても、たまに近況報告をし合うのが楽しいのです。
「あのとき、赤ちゃんだった子供たちがもう中学生なんだね」
「卒乳とかトイトレとかの悩みを話し合っていたのに、今は受験勉強の話をしてるなんて信じられない!」と笑い合いながら。
「いつか子供が成人したら、私たちだけで温泉旅行に行こうよ」なんて夢を見ながら。
子供がいなければ、知り合うはずのなかったママ友達。赤ちゃんからの付き合いも、気がつけば10年以上の年月が経ちました。きっと、この先もずっと続くと信じています。
そして今は、3歳の末娘のママ友も新たに出来て、現在進行形で育児を一緒に楽しんでいる大切なお友達がいます。
子育ては、ひとりで抱えると大変だけど、悩みも苦しみも、ぜんぶ共有出来るお友達がいると、何倍も楽しくなります。
あのとき、少しの勇気を出して声をかけて本当に良かった。お友達がいなかったら、今頃私はどうなっていただろう?…と、心から思います。
今しか出来ない子育てを一緒に楽しめるお友達に、皆さまはもう出会えていますか?
まだ、出会えていない方も、きっとこれから出会えるはず。それが、たくさんのお友達でも、ただひとりのお友達でも、人数なんて関係ありません。気の許せるお友達がいるだけで、世界はパッと変わります。
どうぞ皆様にも素敵な繋がりが、生まれますように。そして、子育ての輪が広がって、もっと楽しい子育てライフとなりますように。
今しか出来ない子育てを、みんなで一緒に楽しんでいけたら幸せですね。
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