新生児聴覚スクリーニング検査でひっかかったら?

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皆さん、赤ちゃんが生まれたときに新生児聴覚スクリーニング検査はしましたか?

新生児聴覚スクリーニング検査とは、早期に難聴などの聴覚障害の有無を発見するために、生まれたばかりの赤ちゃん(生後30日以内)に行う聴覚検査のことです。

先天性難聴は、1000人に1~2人の割合で出現すると言われています。難聴があることに気づかずに過ごしていると、呼び掛けても反応がなかったり、言葉の発達が遅れたり、コミュニケーションがうまくとれないといった支障が出てきます。

早期に発見することができれば、早いうちから適切な療育や支援をすることができますので、言葉の発達やコミュニケーションの形成を助けることができます。そのため、専用のスクリーニング装置による新生児聴覚スクリーニング検査を行うのです。

正確度が高く安全で、短時間で簡単に検査がで新生児聴覚スクリーニングは、現在では約70%の新生児が検査を受けていると言われています。

私は3人の子供たちを出産した産院で新生児聴覚スクリーニング検査を受けましたが、実施していない産院もあるようです。全ての産院で出来るわけではないのですね!

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もしも新生児聴覚スクリーニング検査でひっかかったら難聴なの?

新生児聴覚スクリーニング検査では、赤ちゃん本人から直接聴こえているかどうかを確認することはもちろん出来ません。ですから、検査で引っかかったからと言って、すぐに難聴であると診断されるわけではないのです。

新生児聴覚スクリーニング検査は、あくまでも今後の精密検査が必要な赤ちゃんをふるいにかけるためのものであり、検査そのもので全てが判断されるわけではないのです。

生まれて間もない赤ちゃんの場合、耳の穴や鼓膜の奥にまだ羊水がたまっていたりすると検査の結果が悪く出てしまうこともよくあるようですし、神経の発達にもそれぞれの赤ちゃんによって個人差があります。

「パス(pass)」の場合、検査時点では正常な聴力であると考えられます。しかし、後天性や遅発性の難聴などもあるため、新生児聴覚スクリーニング検査をパスしたあとも、何か気になる点があれば、一歳半検診や3歳児健診などで聴覚検査や相談を受けることをお勧めします。

「要検査(refer)」の場合は検査による反応が得られなかったので、再検査が必要です。ただし、前述のようにreferになったからと言っても、すぐに難聴の診断が下る訳ではありません。通常は3ヶ月後に再検査をしますが、何回かのスクリーニング検査で「要検査(refer)」の場合は、反応が得られなかった原因を調べるために精密検査機関での受診が必要になってきます。

新生児聴覚スクリーニング検査で「要検査」となった赤ちゃんのうち、本当に聴覚に問題がある子は約1割程度だと言われています。前述のように羊水の関係でたまたま反応が悪かったという場合もありますし、たとえその時点で聞こえが悪かったとしても、成長するにつれて聴覚も発達していくので正常になることが多いからです。

実際に再検査になった体験談

実は我が家の長女、新生児聴覚スクリーニング検査で引っかかり「3ヶ月後要検査」となりました

私自身は、「要検査」と言われた瞬間、「もしかしたら、この子は耳が聞こえないかもしれない」という事実と突然向き合うことになり、かなり悩んで苦しみました。

新生児聴覚スクリーニング検査に引っかかった赤ちゃんの1割しか聴覚に問題はない…ということはわかっても、その1割に我が子が入っているかもしれない。そう考えると、どんどんマイナス思考に陥ってしまい、聴覚障害について調べまくり、再検査までの3ヶ月間は「どうして?私が妊娠中に何かいけないことをしたの?」とまで考えてしまい、自責の念に苦しみ、泣いてばかりいました。

聴覚障害の方を否定するつもりはもちろんありません。ただ、若かった当時の私には、聴覚障害の子供を育てるという覚悟がまだ出来ずに、見えない不安に押し潰されそうになってしまいました。

もしかすると、このブログを見てくださってる方の中にも「要検査」となり、同じような不安を抱えて、必死に色んなサイトを検索して、たまたまここにたどり着いた方もいるかもしれませんね。それくらい、生まれたばかりの赤ちゃんの「耳が聞こえないかもしれない」という検査結果は、ママにとっては重たいものだと思います。

3ヶ月後、再検査のときには「もしも耳が聴こえなかったとしても、受け入れて大切に育てていこう。聴覚障害の勉強もしなくちゃ」と、ようやく思えるようになりました。

再検査の結果は問題なし。この3ヶ月間の苦しみから解放されて安堵するとともに、ちょっと拍子抜けもしたほどです。

私のように、新生児聴覚スクリーニング検査で引っかかり、要検査までの日々が辛く苦しいママは、どうぞ過度に心配しすぎないで下さいね。もちろん我が子のことを思えばこそ、心配で仕方ないとは思いますが、意外と引っかかったという赤ちゃんは私の周りにも多くいました。(後から知ったことですけどね。皆、不安や心配を抱えていて、当時は口に出来なかったようです。)

おわりに

新生児聴覚スクリーニング検査は、必須の検査ではありませんが、万が一子供が聴覚障害を持っていた場合に、いち早く発見できる可能性のある検査です。

そして、新生児聴覚スクリーニング検査だけでなく、言葉を話し始める時期の1歳半健診や、言葉を習得する時期の3歳児健診も、耳の聞こえを確認をする上でとても大事な検診なので、例え新生児聴覚スクリーニング検査は問題なくパスしたとしても、普段のママやパパの呼びかけになかなか応えなかったり、テレビの音などに反応しなかったり、月齢の割に言葉が出てこないなど、子どもの聞こえについて気になることがある場合は、検診で相談したり、健診を待たず耳鼻咽喉科を受診することも検討してみましょう。

長女も新生児聴覚スクリーニング検査の再検査はパスしたものの、3歳頃まで発語がなかったので、3歳児検診で要観察になりましたよ。

幸い、長女の場合は聞こえてるけどまだ発語が出来ないだけという、のんびり屋さんだったことが後々になって判明しましたが、もしも聞こえが悪いようであれば、早めに適切な療育や支援を受けることで、子供にとってもママにとっても不安を取り除く事が出来ますからね。

健常な子、そうではない子。

のんびりな子、マイペースな子。

いろんな子供がいて、みんなそれぞれの個性です。我が子の成長に合わせて、ゆっくりと寄り添っていきたいですね。

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