子育て中のママさん、育児に疲れてはいませんか?思うように出来なくて、自己嫌悪になっていたり、ストレスを溜め込んだりはしていませんか?
3児の母の私ですが、実は我が家には4冊の母子手帳があります。妊娠5ヶ月で、お空に帰ってしまった子がいるんです。
今回のブログは死産や流産についての内容が書かれていますので、もしもそのような内容が辛い方は、どうぞそっと閉じて下さいね。私も読めない時期がしばらくありましたので…。
長男と長女は妊娠を望んで妊活を始めた数ヶ月後に妊娠し、特に妊娠中のトラブルもなく、二人とも比較的安産で生まれました。
そして長女を出産した四年後に再び妊娠。実はこの時は予定外の妊娠ではあったのですが、お腹に新しい命がやってきたことはとても嬉しくて、もちろん迷うことなく出産を決めました。
ところが安定期に入り、母子手帳も貰い、両親や親しい友人に妊娠の報告を済ませ、赤ちゃんの名前を考えはじめた矢先に、お腹の中で、赤ちゃんの心臓が止まってしまったのです。
何の前触れもありませんでした。出血もなければ、痛みもなく、前日まで胎動も普通に感じていたのに、検診に行ったら、もう心臓は動いていませんでした。
今まで、普通に妊娠して出産していたので、その現実を、どう受け止めたらいいのかわかりませんでした。
そして更に辛かったのが、心臓が止まり、もう息をすることのない赤ちゃんを「出産」しなければいけないということ。
妊娠12週以降に子宮の中で胎児が亡くなると、人工的に陣痛を起こして「出産」しなければなりません。我が子を亡くした悲しみと激痛に耐えながら出産しても、戸籍にすら載せてもらえないのが死産なのです。
普通の出産なら、どんなに痛くても辛くても、赤ちゃんに会えるという希望があるから頑張れるけれど、その希望がないのに出産するというのは、とても辛い時間なのです。
産声をあげることなく、私のお腹から出てきた小さな小さな男の子。一晩、一緒に過ごして翌日火葬してお別れになりました。
小さすぎて、遺骨さえも残らないんです。思い出に残したくても、お腹のなかにいた証が、何もないんです。
もう、二度とこんな悲しみは味わいたくない。
もう、二度と子供は授かりたくない。
いま生きている長男、長女を大切に育てよう。
そう心に誓って、悲しみに蓋をして生きてきました。
そして死産から5年後……「やっぱり、どうしてももう一人子供が欲しい。辛かっただろうけれど、もうそろそろ次に踏み出してもいいんじゃないか?」と、突然旦那が言ってきたのです。
正直、戸惑いました。
子供は好きだし、もう一人増えたら楽しいだろうな。死産の悲しみも、月日がたって少しは和らいでいる。
でも、やっぱりふとした時に思い出しては泣きたくなるし、この悲しみは、和らぐことはあっても、消えることはないだろう。
そんな私が、また妊娠出産……?大丈夫なのか?
戸惑ったし不安もあったけど、旦那の熱意に押されて妊活を再開しました。そして数ヶ月後に妊娠。とても嬉しかったのと同時に、どんどん不安が大きくなりました。
また心臓が止まったら?また死産になったら?本当に無事に出産できるのか…
出産を迎えるそのときまで、不安は消えることがありませんでした。妊娠したことも、臨月間近まで回りの友人に報告できませんでした。
そして迎えた出産の日。
長男、長女は安産でしたが、次女はいきんでもいきんでも全然出てこない。だんだんと胎児心拍が低下していき、お腹の中で、心拍停止。
「あぁ、これはダメかなあ…」
ドクターが小さな声で呟いたのです。
絶対にもう、あんな悲しい思いはしたくない!お願いだから生きて!生まれて!
必死にいきんで、ようやく出てきた次女。5秒だったでしょうか、10秒だったでしょうか…永遠にも感じる静寂の末……
おぎゃーーーという産声が聞こえたときは、もう例え障害があろうが何があろうが、生きて生まれてくれただけでいいと思いました。
幸い、次女は健康そのものでした。
死産を経験したあとの、年の離れた第3子は可愛くて可愛くて仕方ありません。
赤ちゃんは、その存在だけで素晴らしいんです。無事に妊娠して、出産するということはそれだけで奇跡的なことなんです。
だから、思うように育児がすすまなくても、慣れない育児で疲れても、赤ちゃんを生んで育てるということはママにしか出来ない素晴らしいことなんです。
ママはもっと自信を持っていいんです。だって、出産という大変な大仕事をしたのだから。
死産と仮死産を経験したからこそ、赤ちゃんの存在そのものが本当に大切で、かけがえのないものだと感じます。泣き続けて寝てくれなくても、うまく離乳食がすすまなくてもその笑顔を隣で見られるだけで、幸せなこと。
だから、もしも育児にちょっと疲れたり、ストレスを抱え込んでいるママがいるなら、思い返して下さいね。
赤ちゃんがお腹にやってきた日の事を。
赤ちゃんが生まれてきた日の事を。
成長するにつれて、「ああして欲しい」「こうして欲しい」と願う事が増えて、その思い通りにならないと、ついイライラしたり落ち込んだりもしてしまうけれど、お腹のなかにいたときは「元気に生まれてね」としか願っていなかったはず。
今こうして、あなたの腕に抱かれて生きていてくれる、それだけで奇跡的なことなんです。
今日、笑ってくれた
今日、あーって初めて声を出した
今日、寝返りした
そんな、ひとつひとつの小さな成長を見守ることができる。それだけでとっても幸せなことなんです。
だからどうぞ、頑張りすぎないで。望みすぎないで、目の前にある幸せを、大切にして下さいね。
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