ママが赤ちゃんと一緒に横になって寝たままの姿勢で授乳をする添い乳。
赤ちゃんの寝かしつけや、夜中の授乳時に、この添い乳をしているママも多いですよね。
特に新生児~生後6ヶ月程度までの時期は、夜中に頻繁に起きて授乳しますので、その都度布団から起き上がって抱っこしながら授乳するのはママも寝不足でつらい。そんな時、横になりながら授乳できる添い乳はママも楽な姿勢で体を休めながら授乳できますし、寒い時期などは布団から出なくても良いので、夜中や明け方におっぱいやお腹を出して体が冷える…ということもなくなります。
また、赤ちゃんにとっても、ママの匂いや温もりを感じられるので、安心して自然と眠りにつきやすくなるというメリットもあります。
ママは体を休めることが出来るし、赤ちゃんも安心して眠れるなら、添い乳は良いことばかり!…と思いきや、添い乳はしないほうがいいとか、添い乳をすると赤ちゃんにとって良くないなどの意見も結構あり、今現在添い乳をしているママや、これから添い乳を考えてるママにとっては不安に感じることもあるのではないでしょうか。
3人の子供たちのうち、2人は添い乳をしていましたので、その経験から添い乳の考えられるデメリットと、その真偽についてお話したいと思います。
添い乳のデメリット
添い乳での入眠が癖になる
寝かしつけのときに添い乳をすると、それが癖になり添い乳じゃないと眠れなくなると言われています。
これについては否定しません。添い乳だろうが抱っこしながらの授乳だろうが、授乳で寝かしつけをしていると、おっぱいじゃないと寝ないようになる赤ちゃんは確かに多いです。
ただ、それはあくまでも数ヶ月間の時期的なものなので、それを良しとするかダメだと思うかは、ママ次第ですよね。
最初はおっぱいでしか眠れない赤ちゃんも、そのうちトントンして寝たり、絵本を読んで寝かしつけたり出来る日は必ずやってきます。それまでの期間限定として添い乳での寝かしつけをママが苦にならないのであれば、特に問題はないと思います。
ママ以外の人では寝かしつけられない
添い乳での寝かしつけが癖になると、ママ以外の人では寝ない。
これも否定しません。ママが隣に来ておっぱいを飲んで寝るということを赤ちゃんが理解すると、パパでは寝かしつけられないケースも多いでしょう。
我が家は基本、ワンオペ育児なので、添い乳だろうが何だろうが寝かしつけはママなので問題ないの!
という、私のようなママであれば良いですが、パパも育児に協力的で、寝かしつけをかってでてくれるようであれば、寝かしつけの時は添い乳せずに別な方法をしたほうが、ママにとっては楽かもしれませんね。
乳腺炎になりやすい
無理な体勢で授乳したり、片方だけの乳房で添い乳をすると偏りができて乳腺炎になりやすい。
私は3人育児で3回乳腺炎になりましたが、添い乳が原因という訳ではありませんよ!
確かに無理な体勢や片側だけ飲ませると、乳腺炎になることは多いですが、それは添い乳だからという訳ではなく母乳育児をしていれば出てくる問題です。
現に私自身も添い乳をしていなかった一人目のときも乳腺炎になりましたし、添い乳をしていた2人目、3人目も、乳腺炎になったのは添い乳を開始する前のことでした。
添い乳をするから必ず乳腺炎になるということはありません。
- 添い乳するときのママの体勢は無理のないように
- 必ず両方のおっぱいを飲ませる
この点に気を付けていれば、特に問題はないですよ。
赤ちゃんが中耳炎になる恐れがある
母乳が赤ちゃんの耳に入ってしまい、中耳炎になることがある。
これも添い乳のデメリットとしてよく言われるのですが、私自身は経験はありません。しかし鼻、のど、耳はつながっていますので、横向きの姿勢で授乳をして、吐き戻したりした場合に母乳が耳に入ることで中耳炎になる可能性はあるようです。風邪などが原因の中耳炎もありますので、一概に添い乳をしたから中耳炎になるとは言えませんが、可能性としては考えられることもあるので、中耳炎になりやすい赤ちゃんの場合は、少し気をつけてあげたほうが良いかもしれませんね。
窒息する危険がある
添い乳しながらそのままママも寝てしまい、
赤ちゃんに覆いかぶさって窒息してしまう危険がある。
これだけは本当に怖いので、注意しましょう!
添い乳したまま寝てしまったママが目を覚ますと、赤ちゃんが亡くなっていた…という事故は実際にあります。子育て中のママは疲れていて、特に夜間の授乳はママも眠たいので、添い乳しながらいつのまにか寝てしまい、力が抜けて赤ちゃんに覆いかぶさってしまうという危険は考えられますよね。
私も何度も添い乳しながら寝落ちをしていました。
窒息の危険があることは常に意識して、必ず横になったときに下側にあるおっぱいを飲ませて、もう片側のおっぱいをあげる時は必ず体勢を変えて、常に下側にあるほうを赤ちゃんに飲ませるようにすることで、ママが赤ちゃんに覆いかぶさるリスクは減りますよ。
虫歯になりやすい
添い乳すると虫歯になる
これもよく言われますが………うちの子供たちは添い乳しても虫歯にはなりませんでした。
添い乳が原因で虫歯になるのが心配なら添い乳をしたあとにガーゼで歯をふきましょうなんてアドバイスをされることもありますが、せっかく添い乳で寝かしつけた後に、口の中ガーゼで拭く?うそでしょ?無理でしょ?と思い、一度もやったことはありません(笑)
離乳食をはじめた赤ちゃんの場合は寝る前に歯磨きやガーゼで拭くというケアをしてあげていれば、その後添い乳をしたからといって虫歯になる心配はそんなにしなくて大丈夫でしょう。
赤ちゃんの眠りが浅くなる
添い乳をすると赤ちゃんの眠りが浅くなり、夜中に頻繁に起こされる
なんて言われることもありますね。おっぱいを飲みながら寝てしまうので、目が覚めたときにおっぱいがないと赤ちゃんが不安になって泣いてしまうとか…。
確かに私も添い乳をしている時、頻繁に夜中に起こされることもありました。ちょっと寝ては起きて添い乳…を繰り返すこともありましたが、添い乳していたから頻繁に起きたのか?と聞かれると、「はい、そうです」とは言えません。
逆に添い乳しなかったら、もっと泣いていたかもしれないし、添い乳していたから頻繁に起こされてもすぐにおっぱいを飲ませることが出来て楽でした。
眠りが浅い赤ちゃん、深い赤ちゃん。まとめて寝てくれる赤ちゃん、すぐ起きちゃう赤ちゃん。色んな赤ちゃんがいて、皆それぞれ違います。必ずしも添い寝をしたからといって眠りが浅くなるということはありませんので、過度に心配はしないで下さいね。
まとめ
近年、「ネントレ」にチャレンジするママもたくさんいますので、授乳以外の寝かしつけを推奨するケースも多いです。
添い乳は必ずやらなきゃいけないものでもないし、やってはいけないことでもありません。
大切なのはママと赤ちゃんにとって負担が少ない方法を選択することだと思います。
赤ちゃんが添い乳以外で寝てくれるのであればする必要はないし、夜中の授乳やミルク作りもママが苦にならないのであれば、起き上がって授乳したほうが良いでしょう。
でも、赤ちゃんがどうしても寝てくれなかったり、夜中の頻繁な授乳に疲れて、どうしていいのか分からなくなったら、少しでもママの負担が少なくなる方法を選んでくださいね。
ママが横になったままで授乳できて、赤ちゃんが少しでも寝てくれて、ママも一緒に睡眠が取れる添い乳が、ママにとって楽であるなら、どうぞ取り入れて欲しいと思います。
私自身は2人目、3人目育児の時に、添い乳をすることで夜中の睡眠不足が少し解消されてとても助かりました。
窒息の危険性だけはしっかりと注意はして頂きたいですが、それ以外のデメリットやネガティブな意見には流されずに、今しか出来ないほんと数ヶ月間の添い乳という親子のスキンシップを楽しんで頂けたらいいなと思います。
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